熱機関の効率で勘違いしないために(下)
2009年07月04日 (土)
それでは、前回の記事で書いたような考え方は、一体どこが間違っているのでしょうか。
もう一度、熱効率の定義を見てみましょう。「外にした仕事/高熱源から吸収した熱」ですね。「高熱源から」とあるように、熱を吸収した際の熱源と同じ温度の熱源に熱を放出している場合には、その熱を「吸収した熱」にはカウントしません。
では、B→Cの変化で、温度はどのように変化しているでしょうか。温度T=pv/R=t(8-t)PV/Rとなるので、たとえばt=5のときとt=3のときは同じ温度となります。一般にt=t´のときとt=8-t´のときは同じ温度となります。
ということは、2V→3Vで吸収した熱の一部は、「同じ温度の熱源に」5V→6Vの間に放出してしまっているわけです。なので、放出してしまった分は引いて計算しなければなりません。
5V→6Vの間に放出した熱は2PVなので、B→Cの間に真に高熱源から吸収した熱の量は18PV-2PV=16PVとなります。
よって、サイクルのした仕事25PV/2を、吸収した熱16PV+15PVで割れば、今度こそこのサイクルの熱効率が得られます・・・
・・・といいたいところなのですが、実はこれもまだ間違っているのです。




