2010センター化学

2010年01月25日 (月)

こんにちは、ナオキです。
今年センター化学は難しかったですね。今回はそのセンター化学の簡単な解説をしようと思います。

もう終わった受験生の人でも、基礎確認のためにもう一度センター試験をやり直すというのは一つの手かもしれません。
以下に解答のヒントをたくさん書いていますので、まだ今年のセンターを解いていない人は注意してください。

*****************************************

以降【数字】は問題番号ではなく、マーク番号

第一問
【1】,【2】,【3】は常識問題。
【4】ですが、これは図表を見慣れているかどうかで時間が違うと思います。原子番号2・10・18のところにピークが来てるのが正解です。 他のグラフはなにを表すのでしょうか?これも確認してみてください。
【5】はまず分子になっているのだからa=bは確定。それから中性子の数を数えてください。原子量からすぐに分かります。
【6】みたいなのはざっくりやりましょう・・・というのがセオリーなのですが、今回はちょっとそれではいけない模様。
70gの燃料のうち、85%が炭素だから、それを12で割って44を掛ければ答えが出ます。僕は最初に70×0.9×4=252となってしまい、4番か5番か迷ったので正確に解きなおしました。するときちんと4番に収まります。
【7】はよくあるひっかけです。ポリエチレンは全部単結合ですね。ちなみにポリアセチレンは単結合と二重結合を交互に持つ人工高分子です。これは導電性高分子で、日本人がノーベル化学賞をもらったことで有名になりました。

第二問
【1】は各所で非難轟々でしたが、個人的には良問だと思います。かなりの人が苦しめられたようですが。。。というか僕が一番時間掛けてしまった問題ですし。
まず中和反応の本質は水素イオンと水酸化物イオンが水になる反応なので、酸や塩基の種類によらず反応熱は同じなんです。これはポイント。だからAは「水が1molできる中和反応」の反応熱です。
Bですが、これは硫酸の希釈熱・水酸化カリウムの溶解熱・「2molの水ができる中和反応」、をすべてまとめた熱です。
ということは、水酸化カリウムの水への溶解熱は
323-95-56×2=116
。。。だと思って一回これでマークしました笑
でもあとから戻ってきて見ると、この116ってKOHが2mol分なんですよね。だから2で割って58が正解。見事に引っかかってしまいました。
こういうミスを防ぐためには、面倒でも正確に熱化学反応式を書くことくらいでしょうか。

【2】は強酸弱塩基の塩を選べばOK
【3】は【ウ】から逆に考えれば解けます。まず変色部分が左に行ったということは、+に引き寄せられているのだから陰イオンですね。つまりこの変色部分にしみこんでいるのは水酸化物イオンです。ナトリウムイオンは関係ないですよ。
【4】は計算問題ですが、この長い酸化還元反応式は全部使いません。つかうのは「過マンガン酸カリウムと過酸化水素は2:5で反応する」ということだけが分かればいいのです。これは酸化還元反応なのですから、電子の授受を考えましょう。この反応比から、授受した電子の物質量は5:2であることがわかり ます。(分かりにくければ酸塩基で考えてみてください。硫酸と水酸化ナトリウムが中和するときはどうでしょうか?)
だから
5*0.100*10=2*x*20 ∴x=0.500
となって答えが分かります。この手の問題は見た目に反してとても楽なので、がんばって数秒で解けるようになると有利です。というかこの問題は本来ノーヒントで解けてもいい問題です。酸化還元反応の半反応式を覚えていれば、酸化剤や還元剤の価数も分かるはず。
【5】ですが、気体の発生法は全部余さず覚えておきましょう。
【6】も電池に関する基本的な問題です。
【7】は・・・僕は反応式を覚えていたのでどうやって「解く」のかはよくわかりません笑
あえて解くとするなら選択肢の中で気体が発生しないのはひとつだけということに着目すればいいですね。鉛蓄電池からは気体は出ませんね。電池や電気分解の場合は、副生物がある場合は覚えておくべきです。

第三問
【1】はまあ引っかからないようにね。しっかり覚えてください。
【2】ですが、両性元素なら過剰の塩基に溶けて、亜鉛銀銅は過剰のアンモニアに溶けることを覚えておきましょう。
【3】も基本的なハロゲン(というか酸化還元)の問題です。
【4】は明らかな誤りが一つあるので簡単ですが、(水に溶けて酸素を出すなんて高校ではフッ素くらいです)それ以外の部分も当然知っておくべき記述ですからきちんと復習してください。
【5】は、中性でH2Sに溶けるのはZnの方だということさえ知っていれば簡単。ZnS=97という親切設計なのであとは楽です。 H2Sを通したときの沈殿生成は、遷移元素暗記プリント を参照してください。
【6】はそれぞれどんな気体が発生するのかかならず押さえておきましょう。気体発生法は絶対必須ですからね。この中では5だけが水溶性で空気より軽い物質です。
【7】は僕なりの解き方を紹介。まずこの設定の下では456のどれかに絞られます。(発生するHClが多いほうがあとから加える酸が少なくてすむから)そこでグラフを見て格子点を探します。ここでは4点ほど見つかります。
ここでちょっと考えました。NaCl=58.5なので、どう考えても格子点なんて通りそうにないからです。ですので、「適当な塩酸の体積を与えて、塩化ナトリウムの質量を求める」という方針で行きます。(逆にしないのは割り算を避けるためです。こういうテクニック重要。)
そこで4つの格子点のうち、塩酸の体積が15ミリのところで確かめてみることにします。理由は、5と6が格子点を持っているからです。
まず塩基の物質量は2.0×10^-2molで、15ミリの塩酸を加えときは酸の物質量は1.5×10^-2mol。つまりでてきた塩化水素の物質量は5.0×10^-3molです。これは塩化ナトリウムの物質量と同じなので、5.0×10^-3×58.5=0.2925
これは選択肢5が妥当と考えるべきでしょう。

第四問
【1】はあきらかな嘘が一つ混じっています。石鹸が弱酸性だなんて思っていた人はこの際きっちり復習しましょう。
【2】からは僕の大好きな構造決定問題ですが、まぁセンターレベルなのでそこまで骨のある問題は出ませんね。「Bを酸化するとアセトン」って書いてる ので、これは明らかに2-プロパノールです。ということはAはジカルボン酸で、しかも単独で脱水するんだからシス型にきまってます
【3】はエーテルを忘れないように!
【4】ですが、ちょっと笑いました。まったく同じ物質は異性体ではありませんね。
【5】も基本的な有機反応を押さえていれば解けます。ここにでてきた反応は全部覚えておきましょう。
【6】はまず最初に起きた反応がきちんと理解できているかどうかからです。でもアニリンが出来るって書いてるからそんなに難しくはないか。。。
アニリンは強塩基には溶けません。それだけの問題でした。
【7】はまず不飽和度を出したら二つに絞れます。質量分析はそこまで。絞った二つにBrを付加させて、生成物に含まれるBrの質量を計算してやれば答えが出ます。

ここまで簡単に述べてきました。もっと詳しく解き方を知りたい人は、コメント欄にて受け付けようかと思います。

 

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コメント






はじめまして!
過去問を解き始めた浪人生です!一つお聞きしてよろしいですか?

>第四問
>【2】センターレベルなのでそこまで骨のある問題は出ません

・・・・ということですが、もとの分子式C10H16O4の構造に自信がなくて、この考えで良いか伺いたいのです。
 
 H(CH3)2C-O-CO-CH=CH-CO-O-C(CH3)2H

 要は、マレイン酸由来の部分が、二つの2−プロパノール由来部分に挟まれた構造、ということと考えました。
 これでいいでしょうか。(数字は全部下に小さくくっつくやつです)
 3つの部分から出てきているエステルの問題って、あまり見たことがなかったのですが、よく出るのでしょうか。

投稿: とんきち | 2010年7月 4日 (日) 11時20分

 
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